高齢者の賃金決定トップ> 高齢者の賃金に関する新聞記事

高齢者の賃金に関する新聞記事

再雇用訴訟:「拒否は不当」 定年引き上げ巡り初判断--最高裁

高齢者雇用安定法に基づき導入された継続雇用制度で再雇用を希望した男性(64)=兵庫県川西市=が、選定基準を満たさないとの理由で会社が拒否したのは不当として再雇用されたことの確認などを求めた訴訟の上告審判決で、最高裁第1小法廷は29日、会社側の上告を棄却した。

同制度の再雇用を巡る初の上告審判決。山浦善樹裁判長は「男性は会社が従業員の代表者との協定に基づき定めた選定基準を満たし雇用が継続されると期待することに合理的な理由がある」とした。

高齢者雇用安定法は04年、厚生年金の支給開始年齢が段階的に引き上げられたことに伴う定年後の無収入期間を解消するためにできた。65歳までの定年引き上げなどを企業に義務付ける一方、労使協定で継続雇用の対象者を絞り込む仕組みも認めた。

[毎日新聞社 2012年11月30日(金)]

高齢者の賃金に関する新聞記事トップに戻る