高齢者の賃金に関する新聞記事
高齢者雇用:「65歳以上まで」52.9% 希望者全員、就労OK
976社調査、中小企業が高い傾向 /和歌山
厚生労働省和歌山労働局は、県内の高齢者の雇用状況(6月1日現在)を発表した。希望者全員が65歳以上まで働ける企業の割合は前年比1・2ポイント増の52・9%と一定の前進をみせた。一方で、中小企業の方が大企業よりも割合が高い傾向が見られた。
従業員31人以上の企業976社が提出した結果を集計した。中小企業では同1・4ポイント増の54・5%、大企業は同0・4ポイント増の21・3%。同局は「中小企業は賃金・人事管理面の体系を比較的変更しやすいが、大企業では人数などの点から難しく、法令順守以上のことが進んでいない状況」としている。
70歳以上まで働ける企業の割合も中小企業は0・1ポイント増の20・5%だったが、大企業では0・8ポイント減の8・5%と後退した。
来年4月に年金の支給開始年齢が65歳に引き上げられるのに合わせ、企業に義務づけられる高年齢者雇用確保措置について、実施済みの割合は0・6ポイント増の97・7%(中小企業97・6%、大企業100%)だった。同措置では、(1)定年廃止(2)定年引き上げ(3)定年後の継続雇用制度導入――のいずれかを義務付けている。【岸本桂司】
[毎日新聞社 2012年10月24日(水)]